鈍感さんに恋をした。
楓が話し終えると、麻琴が口を挟んだ。
「でも竜稀センパイってさぁ、女遊び激しいって聞いたよ?
だから、あたし竜稀センパイは無理」
女遊び?激しい?
女の子で、どうやって遊ぶの?
激しいって何?
「近付く女をじゃんじゃん食べちゃいそうだよね~」
「た、食べる!?
女の子を食べるって、何それ?」
女の子を食べるだなんて、その湯河原竜稀センパイって、狼かなんか?
1人驚いて色々考えていると、麻琴と楓が同時に溜め息を付いた。
「莉愛… 違うから」
違う?
どう違うの?
「も~ 莉愛ぁ~…。
なんでそんなに天然なの~」
麻琴が頭を抱えた。
「莉愛もいつか竜稀センパイの餌食にされるかもね」