鈍感さんに恋をした。
「そ、そんな事ないっ!
あたしが、あまりにも鈍感過ぎるから……楓をイラつかせちゃって…
あたしも悪いよ」
楓は、今回の事は反省してくれるだけで充分なのに…。
「莉愛は、何も悪くないよ。
悪いのは全部あたし」
「自分をそんなに責めちゃダメだよ。
楓だけが悪い訳じゃない」
「莉愛...」
そう。
鈍感過ぎたあたしも悪いし、一方的に捲し立てた楓も悪い。
半々なんだよ。
「楓は、あたしの事許してくれる?」
そう聞くと、楓はびっくりしていた。
「そ、そんな...莉愛の事なんてとっくに許してるよ。
莉愛こそ、あたしの事許してくれる?」
「…うん」