鈍感さんに恋をした。
昨日、目が合った時に笑ってくれた、あの硬派で真面目そうな男子だ!
「あ、俺、中村 拓人(ナカムラ タクト)です」
中村拓人… 中村くんか。
「えっと、あたしは…」
「知ってる。柳田莉愛さん、でしょ?」
優しくニコッと笑った中村くん。
胸がドキッと高鳴った。
なんで今鼓動が速くなったのかなんて、あたしにはよくわからない。
なんか、中村くんの笑顔が、優しくてカッコ良かったから...
「柳田さん、隣なんだし、これから暫くよろしくね」
爽やかスマイルに、あたしはポカンとしながら頷くしかなかった。
朝のHRが終わった後、麻琴と楓が席を立ちやって来た。