鈍感さんに恋をした。
楓が、隣に座っていた中村くんを見て、「えっ」と驚いたような声を出した。
「莉愛!誰この子?なんか超カッコいいんだけど!」
とあたしに興奮気味に耳打ちして来た。
はぁ...楓なら言うと思ったよあたし。
「中村拓人くんだよ。」
そうコソッと耳打ちすると、楓は驚いた表情に様変わりした。
「えっ!学年で超人気の中村くん!?」
中村くんって、学年で人気あるんだ。
知らなかった。
てか、まだ登校2日目なのに、皆よく名前覚えられるね…。
「楓、ダメだよ。
今、丁度、るうくんと良い感じなんでしょ?」
麻琴がニヤッとしながら楓に言った。
「うう。確かに今、るうくんと順調に来てるけど。
中村くんも良いよねえ…」