鈍感さんに恋をした。
るうセンパイに続いて、颯斗センパイのクラス、2年3組に足を運んだ。
颯斗センパイも、すぐに気付いて教室から出て来た。
「あ~、麻琴ぉ、やっほ!
楓ちゃんと莉愛ちゃん、るうも!」
颯斗センパイも、あたし達に明るく声を掛けてくれた。
…そして最後は、湯河原センパイのクラス、2年6組へ。
教室前で待っていると、教室から女子のセンパイが出て来た。
「あれ、新堂くんと薙沢くん?
どうかしたの?」
「あ、悪いんだけどさ、湯河原呼んでくんねぇか?」
颯斗センパイがそう言うと、女子のセンパイは快く頷いてくれた。
「湯河原くーん!」
と、教室の中にいる彼を呼んだ。