鈍感さんに恋をした。
そもそも莉愛は俺の事、これっぽっちも好きなんかじゃねぇし。
はぁ… 虚しいな、俺。
「湯河原~、飯食いに行こうぜ」
「え、このメンツで?」
「うん」
や、やったー。
莉愛と昼飯が食える!(俺らの事はどーでもいいのかよ。 byるう)
早速俺は弁当を持って行き、すぐに教室を出た。
廊下を皆で移動しながら、それぞれで楽しそうに喋る皆。
俺は勿論、莉愛と喋っている。
内容は、今日の授業の話だとか担任の話だとか、そういった他愛もない話。
それでも俺は、莉愛と話しているのが楽しかった。
暫く歩くと、中庭に到着。
中庭は、日当たりが良く風通しも良いのだが、そのわりには人が少ない、俺らにとっては絶好スポット。