鈍感さんに恋をした。


そもそも莉愛は俺の事、これっぽっちも好きなんかじゃねぇし。


はぁ… 虚しいな、俺。


「湯河原~、飯食いに行こうぜ」


「え、このメンツで?」


「うん」


や、やったー。


莉愛と昼飯が食える!(俺らの事はどーでもいいのかよ。 byるう)


早速俺は弁当を持って行き、すぐに教室を出た。


廊下を皆で移動しながら、それぞれで楽しそうに喋る皆。


俺は勿論、莉愛と喋っている。


内容は、今日の授業の話だとか担任の話だとか、そういった他愛もない話。


それでも俺は、莉愛と話しているのが楽しかった。


暫く歩くと、中庭に到着。


中庭は、日当たりが良く風通しも良いのだが、そのわりには人が少ない、俺らにとっては絶好スポット。






< 51 / 226 >

この作品をシェア

pagetop