鈍感さんに恋をした。
「じゃあ、テキトーに言っとくわ」
「さんきゅ~」
「莉愛も、上手く言っといたげる!」
「えっ、あたしも?!」
莉愛も、に決まってるだろ。
莉愛がサボらないなら、俺もサボる意味ねぇから、サボんねーよ。
「んじゃーな、お2人さん。」
「莉愛~、頑張ってね!」
るうとナギと畑と松野に、感謝。
本当にありがたい。
バタン――…
るう達が出て行ってから、莉愛の方を向くと、莉愛は俺に見つからないようにと、そそくさと帰ろうとしてるではないか。
「莉愛、待って?」
俺が声を掛けると、莉愛はビクリと反応して、ソロソロと振り向いた。
「帰らないでよ?」
「え…っ」
俺は、帰ろうとする莉愛の腕を引いた。