鈍感さんに恋をした。
「莉愛、まさかのNだろ?」
いるんだよなぁ、Nの人間ってのが。
すると、莉愛は目を見開いた。
えっ、俺なんか変な事言ったか?
「センパイ、Nなんて言う服のサイズなんかありませんよ?
あたしは、Sですけど」
…………ん??
「莉愛...」
ダメだ。
莉愛には、SとかMとか、Nとか全く通じてねぇ。
「湯河原センパイ...あたし、なんか変な事言ってます?」
「…え??」
「たまにセンパイ、あたしの言葉に溜め息付きますよね」
「あー...」
俺、無意識のうちに溜め息なんか漏らしてたらしい。
「なんでですか?」
なんでですかって……。
んな事言われてもな...