鈍感さんに恋をした。
開くと、あたしが書いた文章の下に、新たな文章が2行。
【『色々』って何?ww by.楓
『色んな』ってなんなのさ! by.麻琴】
そ、そう言われても…。
返事を書こうと思ったら、いつの間にか授業終了時刻になっていた。
ふぅ...今日も1日、終わったぁ。
帰りの支度を着々と済ませていると、横から麻琴と楓がやって来た。
「莉愛~。手紙読んだよ!」
「なんなのさ、“色んな”って!」
麻琴と楓が次々に聞いて来た。
質問攻めだな...あたし。
「じゃーさ、今じゃなくていいや。
帰りに聞かせてっ!」
「えっ……」
何かしら言う前に、麻琴と楓は自分の席に戻ってしまった。
はぁ...どうするの、あたし。