鈍感さんに恋をした。


脱力感ハンパない状態で、ベッドにそのまま倒れ込んだ。


その日はなんとなく食欲が無くて、ご飯も食べずに寝てしまった。



…そんな日から、3週間。


ピピピ――…となる電子的な機械音を聞くと、また今日も学校が始まる…と心の中で思い、憂鬱になる。


まぁ、別に体調悪い訳じゃないから、仕方なく起きるんだけど。


ゆっくりと重い体を起こしながら、あたしは色々考えていた。


あれから、湯河原センパイとは、一言も喋ってない。


ていうか、むしろ校内でここ最近見かけてない気がする……。


…あたし、避けられてるんだ。


完璧に。


湯河原センパイは、酷い。


勝手に勘違いして、あたしの事極力避けたりなんかして。






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