鈍感さんに恋をした。


こないだ、楓がるうセンパイに聞いた話によれば、湯河原センパイは、元々女遊び激しい人で、ほぼ毎日女の子を抱いてたらしい。


けれど、あたしと知り合ってから、何故か全く女遊びをしなくなったらしい。


なんでなんだろう…?


そう聞いても、楓もるうセンパイもニコニコと笑うだけ。


2人共、紛らわしいなぁ。


入学式、湯河原センパイを初めて知った時、麻琴が言ってた女遊びの意味が、今やっとわかった。


それならあたし、湯河原センパイが引いてくれて良かったのかもしれない。


でも、何故だか、あたしは今とても悲しい気持ちになっている。


湯河原センパイが、好きな証拠。


好き過ぎて、離れられないんだ。






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