鈍感さんに恋をした。
後戻りは出来ない*湯河原side*
俺は、一体どうすればいいんだ…。
…あの時、莉愛が謎の男に連れられて去って行き、次の時間の授業もサボった俺は、色々と考えていた。
“俺たちは、先輩みたく暇じゃありませんから”
あの男は、そう言っていた。
ん…!?
俺は、ガバッと体を起こした。
じゃあつまり、莉愛は、俺といた時間が、迷惑だったって事なのか…?
なのに、俺がムリヤリ頼み込んだから、我慢して一緒にいてくれたのか?
マジ、かよ……。
もしかして莉愛、今までも、ずっとずっと、迷惑だったんじゃないか。
ウザかったんじゃないか。
もし、そうだとしたら...
いや、きっとそうに違いない。