鈍感さんに恋をした。


そう考えた俺は、莉愛から離れる事を決意した。


莉愛の事はそりゃ大好きだし、本当は他の男のになんてなって欲しくねぇけど。


好きなヤツの事を困らせてるなんて、そんなのもっと嫌だからな。


アイツの中では、最後まで優しい俺でいたいし。


だから、莉愛を呼んで、関係をスッパリと切り捨てて来た。


半ば強引だったけど。


俺さえ絡まなくなれば、莉愛はリア充生活が送れるし、付き合いたい男とも付き合う事だって出来るんだ。


だから俺の判断……間違ってねぇよな?



「おい、湯河原。
お前、最近、全然莉愛ちゃんと会ってねぇだろ?」


教室を出たら、横から歩いて来たるうに声を掛けられた。






< 83 / 226 >

この作品をシェア

pagetop