鈍感さんに恋をした。
加速する感情*莉愛side*
どうしよう...
湯河原センパイに、ますます近付けなくなってしまった。
何故なら。
最近、湯河原センパイの隣に、1人の女子がいるようになった。
今までは、湯河原センパイの周りには、沢山の女子がいたから、あたしも安心感を持てていた。
しかし。
最近は、毎日同じ1人の女子が、湯河原センパイの隣にいて、2人は楽し気に笑っている。
因みに、この学校の学年カラーは、1年生が黄色、2年生が赤、3年生が青。
で、その女子のスクバのラインを見たら、赤だったから、湯河原センパイと同じ、2年生。
制服の胸元に付けられた、学校指定の名札には【夏見】と彫られている。
…夏見センパイ、か。