伝えたい。あなたに。
『先生ー、好き。』



動揺してるのがわかる。



半分寝ながら言ったのだけれど。



『ゆうか、頭おかしくなったの?』



もうどんな風に言われてもいい。



この温もりを、言葉を噛み締めたい。



真っ白な生活に淡い色をつけてくれた先生を、心に刻みたい。



『かわいい。』



何か聞こえたような。















い。




『先生!かわいいって言った?』



『うん。言った。』


さらに顔を赤くする。


『顔真っ赤にして、何が先生好きだよ。いい加減にして。そんなこと言われたら、全部奪いたくなる。』


今のは。



口説き文句なのだろうか。



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