伝えたい。あなたに。
そう言うと、宮本さんは戻っていった。

『優香と今日は何を話そうかなー。』

「なんで?」

『だって俺が、話す機会作ってあげないと話してくれないじゃん。』

「それは、お手数おかけします。残念ながら今日は特に話すことはありませーん。」

『なんか言うことないの?俺に。』

「なんかあったっけ?」

『記憶力も大幅に低下か…。』

「ちょっとやめてよ。」

『まぁいいや。呼吸も安定してるから大丈夫そうだね。

今日も安静に。くれぐれも院内を歩き回ることのないように。』

ふーんだ。
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