伝えたい。あなたに。
先生がいない5日間はあっというまで、目の前には山瀬先生がいる。


『珍しくおとなしかったみたいだね。ゆうか、広瀬先生とお話出来た?』


『うん....でも、なんかあんまり喋れなくて..』


『最初は誰でもそうだよ。気にしなくていいから。ただ、俺より仲良くなるのは困る。』


山瀬先生嫉妬してるんだ笑


『なに、ニヤニヤしてるの?まさか、俺をからかってんの?』


『いや...別に』


山瀬先生...近い...鼻がくっつきそう....


『顔真っ赤じゃん。』


『先生が近づいてくるからじゃん。』


『ふーん。俺が近づくと真っ赤になっちゃうんだ、ちょっとおかしいね。どこか具合悪いの?』


かなり向こうのペースに飲まれてる...


『悪くないし...先生がかっこ良すぎて真っ赤になっちゃった。』


これでどうだ!


『よく言われるよ。ありがとう。』


あ...効かなかった。


表情一つ変えずにこちらを見ている。


『あの、すみません....』


『元気そうでよかった...ご飯は食べられそうだったら食べて。』


『うん。』


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