甘くて苦い

目が合う

朝、いつもの通学路を歩いていると「美和ー！！」と元気な声で私を呼ぶ声が聞こえてきた、振り返ってみてみると、私の親友の和が手を振りながら走ってきた。
和は、「おはよー」とニコニコしながら言った。それに対し私もつられてニコニコしながら「おはよ」と言った。和は、かわいくて私の自慢の親友であった。そして、当然彼氏もいるはずでそれは―……

ドンッ！！


後ろから急に押された。私は、ビックリして後ろを見てみると私の好きな人がいた。
そして、その彼は満面の笑みで「ビックリした？」と聞いてきた。私は、つめたく「別にビックリなんてしてないけど…」と言った。それを聞いて彼は「ちぇー」とつまらなそうに声に出してた。そんな彼に私は、目を合わせないように顔を合わせないようにとしていた。
そんな彼に和は、「俊介おはよう」と言った。彼は、とても嬉しそうに「おはよう」と言っていた。

もうわかっていると思うけど、和と俊介は付き合っていているのだ。
でも、そんな彼のことを私は好きで一緒にいたいと思ってる。
それと同じく和のことも好きで邪魔は、したくない。
そんなことを考えていると俊介の友達の隼人がきた。「おっはよー！おぉ？朝から和と俊介ラブラブだなぁーー」と和と俊介をからかっていた。
それを聞いて私は心がとても痛くなった。
私は、バレないように笑いながら隼人の影に隠れた。
そしたら、隼人が「美和もそう思うだろ？」と話を振ってきた。
私は、笑って「お似合いのカップルだよね」と言った。
あははーと盛り上がっているなか私は、「あ！私日直だったから早めに学校に行ってるね！」と言って、走って学校に向かった

走ってると、急に涙が出た。目を擦りながらバレないように走った
心が痛いと叫んでいるように苦しいのとは反対に、俊介のことがすごく好きなんだと思い知らされた。

目を擦っていて十分に前を見ていなかったので、曲り角で人とぶつかってしまった

どっちも、派手に倒れこんでしまった
わたしは、テンパって「ごめんなさい！！」と大きな声が出てしまった。

相手は立ち上がって、「大丈夫だよ。」と言っていたが、制服が汚れてしまっていた。

美和は、何か汚れがとれるものがないかと探して制服のスカートに入っていたハンカチを渡して「これ、使ってください！あ、返さなくてもいいので」と言うと相手は「え、でも……」と言っていたが

私は、強引に「すみませんでした！」と言ってその場を去った。


この出会いが運命を変えてしまうなんてこのときは思いもなかっただろう