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6章 体育祭
宣告
あの悪夢のような出来事から一ヶ月が経っていた。この一ヶ月の内に色々なことが起きた。
「よう!翔!おはよう」
「令志おはよう」
俺は、如月令志と仲良くなっていたことだ。初対面は最悪だったが…話してみると優しくて面白い奴だった。
こいつになら百合……いや浅香さんを任せられると考えてる自分がいる
いや。元々、抱いてはいけない思いだったのかもしれない。
その時俺達の横をラブちゃんが横切る。
「あれ浅香さん家のラブちゃんじゃないか」
俺は思わずラブちゃんを抱き上げる。
「おいおい…別に百合菜でいいって言ってるじゃねーか」
令志は苦笑するが、これは俺のけじめだ。
「浅香さん家からこの学校まで結構距離あるんだよな…よくやるよラブちゃんは…」
「……俺にはラブちゃん懐かないんだぜ?」
令志の言葉に、俺は慌ててラブちゃんを手放し散歩に戻した。ラブちゃんは何事もなかったかのように走り始めた。全く、自由気ままな犬だ。
「そういえばもうすぐ体育祭だよな?」
令志がいかにも体育祭を楽しみにしてる様子が伺える。
季節は6月。どんより梅雨空が俺達を見下ろしていた。
「よう!翔!おはよう」
「令志おはよう」
俺は、如月令志と仲良くなっていたことだ。初対面は最悪だったが…話してみると優しくて面白い奴だった。
こいつになら百合……いや浅香さんを任せられると考えてる自分がいる
いや。元々、抱いてはいけない思いだったのかもしれない。
その時俺達の横をラブちゃんが横切る。
「あれ浅香さん家のラブちゃんじゃないか」
俺は思わずラブちゃんを抱き上げる。
「おいおい…別に百合菜でいいって言ってるじゃねーか」
令志は苦笑するが、これは俺のけじめだ。
「浅香さん家からこの学校まで結構距離あるんだよな…よくやるよラブちゃんは…」
「……俺にはラブちゃん懐かないんだぜ?」
令志の言葉に、俺は慌ててラブちゃんを手放し散歩に戻した。ラブちゃんは何事もなかったかのように走り始めた。全く、自由気ままな犬だ。
「そういえばもうすぐ体育祭だよな?」
令志がいかにも体育祭を楽しみにしてる様子が伺える。
季節は6月。どんより梅雨空が俺達を見下ろしていた。