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「今日は二週間後にある体育祭の競技決めをするぞー」

先生がそう言ったのを見て学級委員の浅香さんと雅也が黒板に出た。やはり浅香さんはどこか元気がなかった。

「まー個人種目は適当に決めるとして……問題は花形種目のクラス全員リレーだ」

雅也の言葉に皆はうんうんと頷く。

「アンカーは雅也でいいんじゃないか？」

渡がそう発言した。雅也は頭の回転も早いが運動神経もいい。まさに俺らのクラスの令志的存在だ。

渡の意見にクラスの皆が賛成とばかりに拍手が起こった。

「まあ俺ならやってもいいけど、他に……」

「ちょっと待った！アンカーは俺がやる！」

雅也の言葉を遮り立候補したのは……俺、若葉 翔。