From..
俺は家に着くと荷物だけを置いてすぐさま隣の家のチャイムを鳴らした。

「ふぁい……?」

そう言いながら出て来たのは紫音。寝起きなのか紫音はパジャマを来ていた。

「頼む紫音!力を貸してくれ!!」

俺は両手を合わせて紫音に頼み込んだ。

「はぁ?翔、意味分かんない。初めから……ちゃーんと説明してよ」

紫音がポリポリ頭をかく。

「実は…」

「まぁ立ち話もなんだし上がりなよ?」

俺は紫音の言葉に素直に頷いた。

「……って私、パジャマじゃん!!翔、あんたどこ見てんのよ、馬鹿ぁ!」

理不尽に俺は壁にたたき付けられた。

「俺、今日ついてねぇ…」
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