From..
でも、百合菜ちゃんが俺に話あるとは、これは、まさか俺に気がある証拠では…。

『翔くん、私もう我慢できないよ…大好き!』

「なにニヤニヤしてるんですか?」

「と…藤堂さん…。俺…ニヤニヤしてた?」

「あ…はい。気味が悪いくらいに…」

藤堂さんが少し引き気味に笑ってるのが、俺には辛い。何か最近の俺は妄想僻らしいな。気をつけないとな…。

「そんなことより、先程はありがとうございました!」

「別にいいって!」

「なに?お前ら知り合いなの?」

そう言って会話に割り込んで来たのは雅也だ。

「はい!朝、道を教えてくれたんです!」

「それは翔の脳内妄想じゃないのか…」

雅也は少し驚いていた。

「だーから言ったじゃねぇかよ…」

「若葉さん。今日は本当にありがとうございました!!」

藤堂さんはペコリと頭を下げた。

「翔でいいよ」

すると藤堂さんは、

「じゃあ翔さんって呼びますね?私は美紀でいいですから!」

そう言った。

「じゃあ…美紀!これからよろしくね!」

「こちらこそ、です!」
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