From..
「美紀ちゃん!!メアド教えて!!」

そう言って勢いよく割り込んで来たのは……確認しなくても分かる。渡だ。

「えっ…?別にいいですけど…」

渡が凄い勢いで駆け付けて来た為か美紀はまたもや少し引き気味に答えた。

「よっしゃ!!!美紀ちゃん!毎日メールするからね!!」

渡はお目当ての美紀のメアドを手に入れた為か、嬉しそうだ。

そんな渡を横目に俺は教室を静かに出ていった。
俺は騒がしい雰囲気が苦手だったからだ。
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