From..
気がついたら俺は部屋のベッドの上に寝ていた。

「あ、翔起きた?」

「静香ぁ……さっきは良くもやってくれたな!」

ズキン!頭にはいまだに鈍い痛みが残っていた。

「まあまあ、あれはデレデレしてた翔も悪いんだし」

「健全な男子ならデレデレするのは当たり前だろ?」

「そ、そういえば紫音が翔が起きたら砂浜に来いって伝えとけだってさ」

俺が反論すると、静香は慌てて話題を変えた。

そういえば、紫音と約束してたっけな。俺は壁にかけてある時計を見る。

19時40分を指していた。

「はぁ!?俺、どれくらい寝てたんだよ!」

俺は軽く上着を羽織って夜の砂浜へと向かった。紫音、怒ってないといいんだけどな……。

『良くも紫音様を待たせたわね……』

俺は思わず身震いした。
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