From..
抱きしめながら、俺は百合菜に惚れた時のことを思い返していた。
あれは、いつだったか。
確か去年の5月のことだ
周りからチヤホヤされていた俺には不思議と周りに女が尽きることはなかった。
男友達は羨ましがったが俺には正直目障りだった。
どうせ…俺の内面を見てくれてる奴はいない。
そんな奴に騒がれても全く嬉しくない。迷惑なだけだ。
そんな中、俺は一人の女に話し掛けられた。
「えと……如月令志さんですよね?」
「……お前誰?」
「えと……隣のクラスの浅香百合菜っていいます。これ、私の机の中に入ってましたよ?」
その女は、たじろいながら教科書を俺に差し出した。
そういえば1時間目は教室移動だったな……。
「ありがとな」
「いーえ。じゃあ私はこれで失礼しますね」
その子はそう言って自分の教室に帰ってしまった。その日以来…、俺は自然とその子を目で追いかけるようになっていた。
女子と普通に話したのは久しぶりだったからか。
また話したい…。ただ純粋にそう思った自分がいた。
そう思ったのは生まれてこの方初めてだった。
俺は廊下で、その子とすれ違うたびに挨拶などをするようになった。
挨拶を交わすたびに、軽く会話をするようになった。
そして俺は気付いたのだ
俺は恋してる。高校一年にして初めて恋をしたのだ。
あれは、いつだったか。
確か去年の5月のことだ
周りからチヤホヤされていた俺には不思議と周りに女が尽きることはなかった。
男友達は羨ましがったが俺には正直目障りだった。
どうせ…俺の内面を見てくれてる奴はいない。
そんな奴に騒がれても全く嬉しくない。迷惑なだけだ。
そんな中、俺は一人の女に話し掛けられた。
「えと……如月令志さんですよね?」
「……お前誰?」
「えと……隣のクラスの浅香百合菜っていいます。これ、私の机の中に入ってましたよ?」
その女は、たじろいながら教科書を俺に差し出した。
そういえば1時間目は教室移動だったな……。
「ありがとな」
「いーえ。じゃあ私はこれで失礼しますね」
その子はそう言って自分の教室に帰ってしまった。その日以来…、俺は自然とその子を目で追いかけるようになっていた。
女子と普通に話したのは久しぶりだったからか。
また話したい…。ただ純粋にそう思った自分がいた。
そう思ったのは生まれてこの方初めてだった。
俺は廊下で、その子とすれ違うたびに挨拶などをするようになった。
挨拶を交わすたびに、軽く会話をするようになった。
そして俺は気付いたのだ
俺は恋してる。高校一年にして初めて恋をしたのだ。