From..
『委員会も今日はもう仕事がないようだから皆、自分のクラスの出し物の確認でもしたらどうかな?』

その委員長の言葉を受けて俺は今、B組の前に立っている。

何日もB組に入ってないので俺は別クラスに入るような気分だった。

ガラガラ。意を決して俺はB組へと踏みいる。

「いらっしゃいませー!!何名様でしょうか?」

そう言って満面の笑顔で迎えたのはウエイトレス姿の静香。

俺が呆気に取られて立ちすくんでいると静香がドスの利いた低い声で告げて来た。

「何名かって聞いてんのよ……!」

「いっ…!一名です!」

俺は、その迫力に裏返った声で答えた。

「それでは、こちらの席にご案内致しますね!ちなみに全席禁煙席となっております」

俺は静香に連れられて席についた。

「こちらがメニューとなっております」

そう言って静香はカウンターへと下がっていった
結構…本格的に出来てるんだなぁ。

俺は手書きで書かれたメニュー表を手にとる。

そこにはたくさんのメニューがあった。おいおい、こんなに作れるのか?

「すいませーん!注文お願いしまーす!」

俺は近くの喫茶店でメニューを注文するようにウェイターを呼んでみる。

するとウェイター姿の雅也がやってきた。

「ご注文はお決まりでしょうか?」

「えっと、メロンソーダとオムライス」

「かしこまりました。少々お待ちください」

何だかホントの喫茶店にいるみたいだ。
< 213 / 387 >

この作品をシェア

pagetop