From..
俺は家に帰るや否や、すぐさま自分の部屋へと駆け込んだ。

間近に迫る紫音の死をどうしても受け入れることが出来なかった。

俺は引き出しから一枚の写真を取り出した。

夏の合宿の時に撮った写真だった。

この小さな写真の中でまばゆいばかりの笑顔を浮かべている紫音。

ポタ…ポタ…。知らず知らずの内に伝った涙が写真にしみを落としていった。

いけない!もう泣かないって決めたんだ!

決めたのに……。涙がとまってくれない。

俺はにじむ視界の中で一枚のCDを探り当てた。

俺の大好きなアーティストのCD。このアーティストは歌詞が好きなんだ。

俺は歌詞カードを開くことにした。

開いた瞬間…。そこで俺はあることに気付いてしまった。

慌てて俺は『四枚』の紙と二枚のラブレター、さらには体育祭の時の紙を取り出した。

「……嘘だろ?」

とめようと思ってた涙が
また溢れてくる。

あいつ……。

何で……何で俺を?
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