From..
「はは……何だよ紫音。急にそんなこと言って」

「いいから約束!ほら!小指出して!」

紫音の剣幕に俺達は、しょうがなく小指を出す。

「指切りげんまん!嘘ついたら紫音様のパンチ百万連発!」

えぇ…!?俺と雅也は、その紫音の言葉に一気に青ざめる。

「指切ったー!!」

「…まぁ紫音。何があっても俺達はさ…」

「うん…」

雅也の言葉に紫音は大きく頷く。そして一瞬の沈黙の後…。

「友達だ…」

三人の声が綺麗に重なる。

空には綺麗な桜吹雪が舞っていた。
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