From..
時が止まったような感じに陥った。

いや……実際に止まってたのかも知れなかった。

それくらい…俺達は微動だにしなかった。

そして…百合菜ちゃんが口を開く。

「あなたのその言葉…ずっと……ずっと待ってました」

百合菜ちゃんは涙を流しながら言う。

「浅香百合菜さん。俺と付き合ってください」

「こんな私でいいなら…よろしくお願いします」

俺達は
自然と唇を交わしていた
これが二回目のキス。

いつの間にか降り出していた雪もどこ吹く風だ。

俺達はただただすれ違っていた時間を埋めるかのように……長い間一緒に寄り添っていた。

Story 1 End

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