From..
席替えをした次の日。

俺は黙々と授業を受けていた。

休み時間何て俺にはいらなかった。することがなかったからだ。勿論、話す友達もいない。

何もしないなら勉強でもしてるほうがマシだ。

俺はそんなことを考えていた為かシャープペンを床に落としてしまった。

俺が手を伸ばすより早く隣から白い綺麗な手が伸びて来た。

その綺麗な手でシャープペンをからめとり、俺に手渡してくれた。

「如月君のだよね…?」

「…ありがと」

「どういたしまして」

そう言ってそいつはニッコリと笑った。

今までに見たことないような顔だった。

人ってこんな綺麗に笑えるんだな……。

俺はそいつから顔を背けて授業に集中することにした。

しかし そいつの顔は俺の頭の中から中々消えてくれなかった。
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