From..
気がつけば俺達は中学二年生になっていた。

毎日が楽しいと、こんなに時が過ぎるのが早いのか。

つくづく俺はそう思う。

執事にも言われたことがある。

「令志ぼっちゃん。最近楽しそうな顔をしていますね。学校は楽しいですか…?」

「まぁな。行かないよりは行った方がマシだ」

「さようですか」

執事は楽しそうに微笑む。

学校では告白されたこともあった。

喧嘩したこともあった。

だけど毎日が楽しかった。

部活は、新しい友達に誘われてバスケ部に所属することになった。

もう昔の偽っていた俺はいない。素の自分を出している。

俺はそう思えていた。
< 292 / 387 >

この作品をシェア

pagetop