From..
「おーい友紀!」

俺は、奈美と真美から相談された翌日に、帰ろうとしていた友紀を呼び止めた。

「なに令志?何か久しぶりだよね」

「今日ちょっと時間取れる?」

友紀は俺の言葉を聞いて少し複雑そうな顔を浮かべたが、すぐに表情を直して頷いた。

「うん。大丈夫だよ?」

「そっか。じゃあいつもの喫茶店に行こうか」

断られるかもしれない。
そんな不安も杞憂に終わったようだ。

俺はホッと一息付いて友紀と並んで喫茶店ヘの道を歩んだ。
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