From..
季節は止まる事なく流れていった。

今日は卒業式…。今日でこの校舎ともお別れだ。

俺は佐久良高校へ入学することになった。

涼は俺とは違う高校へ行くことになっている。

「俺達は何があっても友達だ」

涼は俺にそう言った。友紀との別れをまだ引きずっているように俺は見えたが、涼なら大丈夫だろう。

真美と奈美はそれぞれ別の高校へ進学する。

「私が私と見られる為には何か行動しなきゃいけない」

そう思ったのだと、真美と奈美は口を揃えて言う。

「じゃあ卒業式が終わったらあの場所に集合な」

涼の言葉に俺ら三人は首を縦に動かした。
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