From..
「美紀ちゃん!」

「は…はい!」

俺の大声に美紀ちゃんも大声で返事する。

「……いい天気だね」

「へ…?あ…はい。そうですよね。もう5月も終わりですからね!」

あーダメだ…。やっぱり俺は臆病だ…。

「渡さん」

「な…なに?美紀ちゃん」

「私から言ってもいいんですか?」

「え…?」

美紀ちゃんの思わぬ言葉に耳を疑った。

「ですから…私から言っちゃってもいいんですか?」

「待って…やっぱり俺から言わせて!」

「私はいつでも待ってますよ?渡さん」

「美紀ちゃん…俺は…」
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