From..
ガラガラガラ!ドアを開けるや否や俺は教室に駆け込んだ。まだ教室には誰もいなかった。
俺は肩で息をしながら壁にかかっている時計を見た。
……8時か。確か百合菜ちゃんは学校に来るのがこの時間帯だったはず。
何だか最近俺と百合菜ちゃんの歯車が上手く噛み合っていない。前までは何だかんだで滑らかに回っていたはずなのにな。
いつから錆び付いて来ちゃったのだろうか……。
「翔くんおはよっ」
振り向かないでも分かる この透き通るような声の持ち主は一人しかいない
「おはよっ。百合菜ちゃん」
「今日は朝早いんだね。私が遅刻したのかと勘違いしちゃったよ」
百合菜ちゃんはどこかホッとしたような顔だった。どうやら百合菜ちゃんの頭の中では、俺=遅刻キャラらしい。
「どうしても伝えたいことがあるから…」
「どうしても伝えたいこと……?」
そこで俺は間を取った。
朝が早いことが幸いしたか教室には俺達二人しかいない。
「昨日…お見舞に来てくれてありがとう」
「へ……?と……当然だよ!友達でしょ!」
友達……。百合菜ちゃんが何気なく言った言葉が俺に重くのしかかった。
百合菜ちゃんにとって俺は…『友達』で収まってしまう存在なのか…。
俺は肩で息をしながら壁にかかっている時計を見た。
……8時か。確か百合菜ちゃんは学校に来るのがこの時間帯だったはず。
何だか最近俺と百合菜ちゃんの歯車が上手く噛み合っていない。前までは何だかんだで滑らかに回っていたはずなのにな。
いつから錆び付いて来ちゃったのだろうか……。
「翔くんおはよっ」
振り向かないでも分かる この透き通るような声の持ち主は一人しかいない
「おはよっ。百合菜ちゃん」
「今日は朝早いんだね。私が遅刻したのかと勘違いしちゃったよ」
百合菜ちゃんはどこかホッとしたような顔だった。どうやら百合菜ちゃんの頭の中では、俺=遅刻キャラらしい。
「どうしても伝えたいことがあるから…」
「どうしても伝えたいこと……?」
そこで俺は間を取った。
朝が早いことが幸いしたか教室には俺達二人しかいない。
「昨日…お見舞に来てくれてありがとう」
「へ……?と……当然だよ!友達でしょ!」
友達……。百合菜ちゃんが何気なく言った言葉が俺に重くのしかかった。
百合菜ちゃんにとって俺は…『友達』で収まってしまう存在なのか…。