R男子★
 何の話かなんて、言わなくたって卓也にはわかってる。




 でもそれをあえて聞いたことが意味するものに、気付いた。





 あたしを、あの日のことを、”なかったこと”にしたいんだ。





 「話なら、別に聞いてあげるよ」




 
 いつもとは違う低いトーンで卓也が話す。




 




 
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