R男子★
 「そっか。




 ・・・・よかった」




 卓也は安心しきったように柔らかい声を出した。




 
 「あたしの初めては、全部卓也にあげる」




 
 こんな恥ずかしい台詞、もう二度と言わない。




 「だから、」




 ”信じて”・・・と言おうとしたときだった。



 
 「ルリちゃんの、匂いだ」




 あたしは卓也に抱きしめられていた。

 
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