僕から、キミへ
「ハルナちゃん、安心しろ?
カイくんは、絶対に治るから」
「…うっ…グスッ……」
「ハルナちゃん。
これからは、事故に合わないよう、気を付けてな?」
「うんっ……」
カイくんは、体が弱いけど、必死に毎日生きていた。
あたしにとっては当たり前のことを、カイくんは知らなかった。
あたし、カイくんに胸張れるよう、精一杯生きたい。
次会った時、カイくんにドヤ顔出来るほど。
「ありがとうございました!」
「ハルナちゃん、気を付けてね」
「はいっ!」
涙を拭ったあたしは、元気よく松葉杖をつきだした。
どんな立ち回りでも良い。
生きてさえ、いれば。