僕から、キミへ
「……ハル、ナ…さん………」
僕はそっと、涙声であの子の名前を呼んだ。
それだけで溢れてくる、あの子への想い。
あぁ…僕はやっぱり、あの子が好きなんだ。
あの子に、会いたい。
あの子の、話を聞きたい。
あの子の、笑顔を見たい。
灰色だった僕の世界に色を付けてくれた、あの太陽みたいな笑顔に。
「…会いたい……」
生きて、健康になって、会って。
万が一のために書いておいた手紙の通りに。
あの子に会って、自分の気持ちを、伝えたい。