告白よりも、ときめきを
・おい!
「…どうなってる、宇佐美」
「何がでしょうか、竹内君」
「…」
「何でしょう?」
「何から言ったらいいんだ…。また、あいつが言って来たぞ、俺に」
「何をでしょう」
「明璃さんと映画、観ました。御飯も一緒にしました。
だとよ」
「その通りですが何か?」
「宇佐美…」
「何か?」
「その話し方はどうした?」
「…緊張しているからです…職場ですから」
優と、同期なのにいきなりあんな事があって…、それでもなんだか冷めてて冷静だったのに…。
あの男前が最近ゴチャゴチャ…接触して色々言うから、はるか昔の事を思い出して…意識するとどうなんだとか、考えたり色々したから。今まで無かった…優に、緊張しているのよ。
「い、いくら休憩室といえども、仕事中ですから」
「いやいや、今、休憩中だから。
…あれか…俺が、その…。あんな事言ったり…したりした…からだよ、な?」
あー、もうそれ、囁かないで。
「そ、それは…、関係無いとは言えないけど。それはそれで、いいの。いいわけじゃないけど、いいの。いいのよ。
真面目に考えるって言ってあるし…」
「おい、明璃、大丈夫か?明らかに変だぞ。
その…変に辛いなら…無かった事にしてくれていいぞ?俺は、また改めるから」
……はあ?もう!あんな情熱的な事をしておいて、無しにしてもいい?は?また改めるって何?
優が支離滅裂だったから?私も今支離滅裂になりそうだよ。
「おい。お~い、明璃?」
「何!」
「怖…」