お前のこと、落としてやるよ。
「ぷろろーぐ。」


「なぁ、永遠?」



「んー?」



夢の中で、制服を着た男女が手を繋いで歩いている。



女の子の方は、私だと分かるのに、男の子の顔は霞んで見えない。



「運命って、信じるか?」



「えーっ、なにそれ」



「俺さ、最近思うんだけど。永遠と出逢えた事って、運命だと思うんだ。

だからさ……生まれ変わってもお前の事が好きになると思うんだ。」



その男の子の言葉に私は、



「じゃあ、約束ね。」



小指を前に出して、2人で笑いながら指切りげんまんをするんだ。

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