お前のこと、落としてやるよ。
意外にも大きな声が出て、体育館全体に響いて聞こえてしまい視線が私に集まってしまった。
もちろん皐月も例外ではなく、バチリと視線が絡み合ってしまった。
うわっ……最悪。来た事ばれちゃった。
あんな事言うんじゃなかった。
一人自己嫌悪。ズーンと落ち込んでいると、私とは対象的に皐月は口元に小さな弧を作った後、口パクでこう言ったんだ。
__「見とけ、バーカ」
試合が私達のクラスのフリースローから再開された。