お前のこと、落としてやるよ。
仲直りとはちょっと違うけど、確かにそうかも。
避け続けていたら、今よりもっと気まずくなるよね。
「…行ってくる」
小さな声でお母さんにそれだけ言って、玄関から飛び出した。
前にも言った通り皐月と私の家は隣だから、30秒でお互いの家を行き来出来る。
だから、すぐ着くのは当たり前で。
インターホンを押した瞬間、どくん、どくんと心臓が速く大きくなったのが分かった。
「あ、永遠ちゃーん?ちょっと待って、今開けるから」