お前のこと、落としてやるよ。


仲直りとはちょっと違うけど、確かにそうかも。

避け続けていたら、今よりもっと気まずくなるよね。



「…行ってくる」



小さな声でお母さんにそれだけ言って、玄関から飛び出した。



前にも言った通り皐月と私の家は隣だから、30秒でお互いの家を行き来出来る。



だから、すぐ着くのは当たり前で。


インターホンを押した瞬間、どくん、どくんと心臓が速く大きくなったのが分かった。



「あ、永遠ちゃーん?ちょっと待って、今開けるから」


< 175 / 307 >

この作品をシェア

pagetop