お前のこと、落としてやるよ。

「永遠ちゃん、これ一緒に食べない？」



絵梨おばさんは、そう言って、私が先程渡したシフォンケーキが入っている白い箱を上に少し上げる。



「…え、でも…」



「どーせ、一人じゃ食べきれないんだし。ね？一緒に食べよう。それに永遠ちゃんに少し聞きたい事あるし…」



絵梨おばさんに、『聞きたい事がある』と言われてしまっては、断る事も出来ず「あ、じゃあ、お邪魔します…」とだけ言うと、絵梨おばさんは、微笑みながら家に入れてくれた。