お前のこと、落としてやるよ。
「ん、ちょっと待っててね」
絵梨おばさんはそう言いながら、冷蔵庫から赤のラベルが貼ってあるペットボトルを取り出し、コポコポと音をたてながらコップに入れ、木のおぼんで持ってきてくれた。
そして、私の目の前に、チェック柄のコースターと共にコップを置いてくれる。
「あ、シフォンケーキ切らないとね。ちょっと待ってて!」
そう言うと、木のおぼんを持って再びキッチンへ戻って行った。
入れてもらった紅茶をしばらくチビチビと飲んでいると、
白い丸い平らのお皿の上にカットされたシフォンケーキと小さいフォークを二つを木のおぼんの上において持って来てくれる。