お前のこと、落としてやるよ。
二人ともほとんど食べ終わった頃、フォークを置いて私の方をじっと見てくる絵梨おばさんに
なんの事か分からない私は、紅茶を飲みながら首をかしげる。
「皐月となにかあった?」
「!?_ブッ!」
“皐月”というキーワードが出てきたため、思わず動揺し、飲んでいた紅茶を吹き出しそうになった。
「え、いや………」
「あー、やっぱり永遠ちゃん関係か。
それがね皐月、夏祭りの日からどうも様子がおかしくてさ。
もしかして、皐月が永遠ちゃんに何かしたのかな?って思って」
何かされたかって……、そんな「私、告白されちゃいました」なんて言えるわけなく、「あ、はは」と苦笑いをして誤魔化す。