お前のこと、落としてやるよ。
「三ヵ月で落としてやるよ。」
「うげー、今日も暑くなるのー」
7月の初め。私は、天気予報を見ながら思わずぼやいてしまう。
「永遠(とわ)ー!早く行かないと間に合わないよー!」
時間を見れば、8時05分。あ、ヤバイ!急がないと。
「いってきまーす!」
私は、元気よく玄関の扉を開け、車庫に置いている自転車に乗る。
ミーンミーンと蝉の合唱が、どこからか聞こえる。
私は、いつものように蝉の合唱の聞きながらきくペダルを踏んだ。