お前のこと、落としてやるよ。
ちょっと長くなった茶色の髪。
ちょっと低くなった声、大人っぽくなった顔が先程よりも近くあり、ドクンと胸が大きく高鳴る。
私の全然知らないなっちゃんがいるからか、妙に緊張してうまく喋れなくなる。
「久しぶりだな、元気にしてたか?」
小さく口元に弧をつくりながら、ポンッと頭に置かれた手。
___ドキン、
あぁ、そうだ。いつも、そうやって安心させてくれてた。
………変わってないじゃないか。
「元気、だよ」
私もなっちゃんと同じように微笑みながら言う。