お前のこと、落としてやるよ。


そんな声が聞こえたかと思ったら、突然頬に何か柔らかい感触のものがあたり、リップ音をたたせて離れていった。



え……まさか。夢じゃなくて……



恐る恐る目をうっすら開けてみると、満足そうに憎たらしくニヤッと笑っている皐月の姿をとらえた。



「~~っ!!!」



ニヤッ、と笑っている皐月を見て頬にキスされたんだと解釈する。



こんな危険な奴と5日間も同居なんて危ない。



「おー、やっと起きた。眠り姫さん」


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