お前のこと、落としてやるよ。
“大嫌い“と言われたことよりも、“那月と違う“と比べられたことの方が悲しくて……悔しかった。
勉強や運動だけでなく“好きな女“も取られるなんて……
俺は何でも那月に勝てないのかよ。
『……ふざけんな!』
自分のやり場のない怒りから、永遠の細い手首を取り壁の塀に押し付けた。
突然のことで、永遠は目を円くさせ驚きを隠せていない。
『さ、つき…、っん!』
傷つけるって頭の中では分かってたのに、本能のまま唇を押し付けた。